macOS の音声出力はデフォルトのサンプリングレートが低い

いわゆるハイレゾ音源は 96kHz/24bit といったフォーマットで配信されていることが多いです。

www.e-onkyo.com

macOSiTunes.app はこういったハイレゾ音源も再生可能になっています。

しかし、OS で設定されている音声出力フォーマットを確認すると、デフォルトでは 44.1kHz/24bit や 44.1kHz/32bit に設定されているため、そのままだとダウンコンバートされたような形で音声出力されることになります。

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MacBook Pro 2020 のスピーカーの、音声出力フォーマットの初期値

この音声出力フォーマットの設定は、 Audio MIDI設定.app でデバイスごとに確認・変更できます。(コマンドだと open -a 'Audio MIDI Setup')

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Audio MIDI設定.app

USB 接続の DAC などを利用していると、MacBook本体の出力デバイスよりも多彩なフォーマットから選択可能ですが、これもデフォルトでは 44.1kHz/16bit などが選択されているため、ハイレゾ音源を再生する際には再設定したほうがよさそうです。

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FiiO Q1 Mark II の例

音源にあわせて適切な音声出力フォーマットを選択してくれると嬉しいのですが、iTunes ではそのような機能は提供されていないようで、都度手動で変更する必要があるようです。

なお、 Audirvana では、自動で適切な音声出力設定に変更してくれるようでした。
(私は iTunes のインタフェースが好きなので利用していないのですが)